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競馬用語集

競馬用語集(あ行)

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行

アウトブリード

異系交配のこと。特に規定はないが、一般的には5代前までにクロスが発生していない配合を指すことが多い。

青鹿毛(あおかげ)

サラブレッドの毛色の一つ。全身がほぼ黒色だが、目の回りや鼻、ワキなどの一部が褐色の毛色。

青ランプ

レース中に競走妨害と思われる行為が確認されたときに着順掲示板に点くランプのこと。レース確定前に審議が行われるということを示す。

あおる

スタートの際、ゲートの中で競走馬が立ち上がってしまうこと。出遅れの原因となる。

赤旗

レースの発走3分前に係員が振る旗のこと。輪乗りをしている騎手たちに集合の合図を送るために使われる。

赤帽

騎手候補生のこと。トレーニングセンターでの実習の時にかぶる帽色から、転じて赤帽と呼ばれるようになった。

赤ランプ

レースの終了後、騎手が後検量を終えてレースが確定したときに着順掲示板に表示されるランプのこと。払い戻しなどは確定後に行われることになっているので赤ランプが付くまでは馬券は捨てない方がいい。

上がり

レースや調教などで競走馬がラストスパートに入る終盤をさす言葉。最後の3ハロン(600m)からゴールまでを上がり3ハロンといい、特に重要視される。前半が楽な流れで後半の瞬発力勝負になるレースのことを特に上がりの競馬という。馬場状態にもよるが競走馬は上がり3ハロンを34秒前後で走る。

上がり馬

状態が上向いている馬のこと。短期間で力を付け、下級条件のレースを連勝して上のクラスに上がってきた馬などに使われる。有力馬が休養する夏に休まずレースに出走して力を付けた馬を夏の上がり馬という。

赤リボン

競走馬の性格、癖などを示すために体につけられるリボンのこと。尻尾につけられている馬は蹴り癖があり、頭部につけられている馬は噛みつく癖(咬癖)がある。

明け○○歳

競走馬は誕生日とは関係なく1月1日で1歳加算する計算をする。4歳だった馬が年をまたいで5歳になることを「明け5歳」と呼ぶ。

朝追い

水曜もしくは木曜に行われる本追い切りの後、金曜日や土曜日の朝に行われる調教のこと。大抵は本追い切りで馬が仕上がっているので軽めの調教となる。

朝飼い葉

朝の調教後に与えられる飼い葉のこと。

脚色

レースにおける競走馬の状態を指す言葉。まだ余力があり、スピードにのっている状態を脚色がいいといい、バテた状態を脚色が悪いという。脚勢ともいう。

芦毛

サラブレッドの毛色の一つ。もともとは栗毛や鹿毛、青毛で、年をとるごとに全体的に白色または灰色を帯びてくる毛色。1988年は3歳馬オグリキャップと4歳馬タマモクロスとの"芦毛対決"が話題になった。

脚抜きがいい

雨の日のダートコースなどで砂が水分を吸って走りやすくなっている状態のこと。一般的に芝コースは雨が降って馬場が悪化するとタイムが落ちる傾向にあるが、ダートコースの場合はレコードが出やすい馬場状態となり、予想する上での検討材料になる。

脚をあます

レース中に何らかの不利があったり、騎手がミスをしたりなどして競走馬が全力を出し切れずにレースを終えてしまうこと。

汗取り

競走馬の馬体が思うように絞れなかった時などにつけられる道具(主に毛布)のこと。汗取りを着せて調教させ、馬体を絞り込む光景がたまに見られる。概して冬場に多く使用される。騎手などが減量の為にサウナなどに入って汗を絞り出すこと。

アタマ

レースにおける着差のひとつ。2番目に小さい着差で、競走馬の頭ひとつ分ぐらいの差。

当て馬

種付け(交配)をするときに牝馬の発情を促す目的で使われる牡馬のこと。ここから派生して、選挙などでは「有力な候補者を不利にするためにたてられる候補者」という意味で使われる。実力が接近しており、優勝候補と勝負を争うことが出来る馬のこと。

後検量

レース後7着までに入った競走馬の騎手とJRAの採決委員が指定した騎手に課せられる検量のこと。前検量の数値から1キロ以内の増減が認められている。テレビ中継などでレース終了後に競走馬から降りた騎手が鞍などを持って重量計に上がるシーンが見られる。

レースの配当が大きいこと。人気のない競走馬を穴馬といい、その馬が馬券にからむこと。

穴人気

それほど実績の伴っていない競走馬が、近走の成績やレースぶり、血統背景、騎手、マスコミなどの報道により一般的に考えられる人気よりも人気を集めてしまうこと。

穴場

馬券発売窓口の俗称。昔は窓口に半円形の穴があいていて、そこに手を入れてお金や馬券を渡したことからそう言われるようになった。

アーニング・インデックス

種牡馬の格付けを判定する方法の一つ。産駒の平均収得賞金を1.00とし、各種牡馬の産駒による平均収得賞金の割合を数値で表すもの。1.00が平均値で数値が大きくなるほどその種牡馬の産駒が獲得した賞金が多いということになる。"勝ち星"ではなく"賞金"に焦点をあてた数値なので、勝ち星が少なくても賞金の高い重賞などで活躍する馬がいるとこの数値が高くなる。

鐙(あぶみ)

馬具の一種。鞍から下げられていて、騎乗の際に騎手が脚をかける道具。現在はステンレス製が主流だが、アルミニウム製、マグネシウム製、鉄製といろんな種類の鐙がある。形状は丸型と三角型がある。

アラアラ

前半をハイペースで飛ばしたり、何らかの原因でスタミナを消耗しすぎた競走馬がバテてもう走れなくなった状態のこと。余力があるように見えて伸びない様子。

洗い場

調教の後などに競走馬の汗などを洗い流す場所のこと。主に厩務員が丁寧に汚れを落とし、蹄の手入れなどをする。

アラブ

アラビア半島原産の馬で、サラブレッドの原種にあたる。芦毛の馬が多い。一般的にサラブレッドよりも小柄で速力が劣る。かつては中央競馬にもアラブ競走があり、「セイユウ記念」「タマツバキ記念」といったアラブ重賞があったが、アラブ競走は平成7年で廃止となった。なお、日本で競走馬として走っているアラブ種は、アラブとサラブレッドの交雑種であるアングロアラブなのが一般的である。

アルファルファ

栄養価の高いマメ科の牧草で、"牧草の王様"と呼ばれる。競走馬の新陳代謝を高めるといわれる。別名をルーサンといい、和名をムラサキウマゴヤシという。

荒れる

人気をしていた馬が上位に来ることができなかったり、まったく人気のなかった馬が上位に来て馬券(勝ち馬投票券)の配当が高くなること。

併せ馬

調教の際、2頭以上の馬を並んで走らせること。併走(へいそう)ともいう。レースに近いシチュエーションでのより実践的な調教で、レース経験の少ない馬や気の小さな馬、実践から遠ざかっている馬などを鍛える事を主な目的とする。逆に、1頭で走ることを単走といい、一般的には単走よりも併走の方が速いタイムがでる。一概には言えないが併せ馬で先着した馬は調子がいいと見ることができる。

アングロアラブ

サラブレッドとアラブの混血で、アラブの血量が25%以上の馬のこと。日本競馬でアラブと言えば通常はアングロアラブの事を指す。

鞍上(あんじょう)

騎手のこと。ヤネともいう。

あんちゃん

免許のない騎手候補生や経験の乏しい若手の見習い騎手を指す言葉。"あんこ"ともいい、これは東北地方で"兄"を指す方言。

いい脚を長く使う

決め手になる速いスピードを1ハロンだけでなく2~3ハロンの長い区間で継続できることをいう。

行かず

勝負どころで勝負しない、または騎手の判断等何らかの理由で馬の力をだしきらせないことやらずともいう。

息を入れる

レース途中で、ペースを落とし余力を温存することをいう。

行く

逃げること。

育成

生れた馬を競馬場に送り出すまでの、管理と教育を行うことを意味する。

育成牧場

競走馬としての初期調教を専門に行う牧場。

異常オッズ

つじつまが合わない異常に売れているオッズのこと、極端な例であるが例えば、単勝1.5倍の馬の複勝は通常ならば1.0~1.1となるが、これが1.3~1.8とかだと極端に単勝が売れいるということになる。つまり過剰の投票が行われていることにより発生する偏ったオッズ。

移籍

別の競馬会へ移ること、地方競馬所属の馬が中央競馬会へ移った場合など。

一完歩

走っている時に、4本の脚が一度づつ地面を蹴った状態が一完歩。

位置取り

レース中、馬群のどの位置を走るか、走っていたかということ。

位置取り図

各コーナーを通過する際に出走全馬の位置取りを表す図。

一番草

牧草を刈る際の収穫の時期は2回あり、そのうちの6~7月に刈り取る牧草を一番草という。

一番時計

調教において、その日またはその週に計時された、最も速い時計。

一番人気

会話の上では単勝1番人気の馬を指す、が、本来は最も売れている馬券を指す。

行った行った

逃げ馬と先行馬で勝敗が決着し、差し・追い込み馬の出番がまったく無かった状態。

一点買い・一点勝負

文字通り、一点の馬券しか買わずに勝負すること。

一杯

(調教時)尻ムチを入れて全力疾走させる状態、(レース時)余力をなくすこと。

一本被り

人気が1頭に集中し、専門誌などの予想の本命印が1頭に偏っている場合。

移動柵

芝コースの内ラチの何メートルかの位置に置かれた仮の柵、開催後半になってくると、内ラチ沿いの芝が荒れてくるので、この移動柵を移動させることによって芝の荒れがひどくなるのを避ける。

胃破裂

馬は胃が小さく、嘔吐できない。そのため、食べすぎなどで、胃が破裂することもある。(参考 ナリタブライアンは胃破裂の為、死亡している。)

イレ込み

馬が興奮しすぎて、落ち着きを失った状態。

インターナショナルクラシフィケーション

クラシフィケーションとは各付けのことで、競走に出走した馬が、一定の条件のもと付けられた格付けをさす。

イン粘り

逃げ、先行馬は距離損のない、内ラチ沿いを選んで先行できる、この有利を利用してゴールまで粘ることをいう。

インブリード

近親交配のことで、父系、母系をそれぞれ5代前までさかのぼると同一の馬が配合されている場合をさす、これにより、その血統が持つ特徴を引き出すことができる。

内回り

競馬場によっては内回りと外回りの2つのコースをもっており、中山では向正面、京都、阪神、新潟では3、4コーナーにかけて内、外に分かれている。中山の場合は極端に小回りになるし、京都、阪神、新潟では直線が短くなる。

ウッドチップコース

繊維状に粉砕された木片を砂の上に敷き詰めた馬場で栗東、美浦のトレセンや函館競馬場で盛んに使われている。この馬場はダートコースに比べクッションが非常に良く、脚への負担が少ないのが最大の特徴。また、馬場を管理、維持する上でも凍結しにくいし、水はけも良いので欧米ではかなり前から取り入れられている。

馬七人三(うましちひとさん)

馬が七分で人が三分ということで、競馬は馬の力だけで決まるものではなく、鞍上(騎手)の及ぼす力も三分あるという言葉。しかし、この割合は“馬八人二”という人もいるし、“馬六人四”という人もあって、どちらにどのくらいの比重を置くかは人それぞれ違う。

馬っ気

牡馬が発情した状態で、馬房内や、下見所で男性のシンボルを勃起させることをいう。下見所でこんな状態になるときは関係者が水をかけて静めたりするが、異常に興奮しているので競走能力に影響することが多い。比較的レース経験の浅い馬に見かける現象で、キャリアを積んだ古馬は下見所で馬っ気を出すことはほとんどない。

馬なり

調教やレースにおける脚いろの表し方のひとつで、馬の行くままという意味。騎手が補助動作(手綱をしごいて追ったり、ステッキを入れるなど)を加えない走りぶりのことで、“持ったまま”とも言い、通常は幾分余力のある状態を指す。ただ、馬の気性によって馬なりでも能力をほとんど出し切っている場合もあるし、追わないとまったく走らない馬もいるので、個体差があることを知っておきたい。また、レースでゴール前追わずに勝ったときなど「持ったままだった」とか、「馬なりだった」という。

馬主

競走馬の所有者のこと。中央競馬に馬を出走させようとするものは、まず馬主登録を中央競馬会にしなければならない。馬主には個人、法人、組合の3種類がある。日本中央競馬会競馬施行規程では、登録を拒否するものとして、成年後被後見人、被保佐人及び破産者で復権を得ないもの、禁錮以上の刑に処せられたもの、競馬に関与することを禁止または停止されたもの、調教師、騎手、厩舎関係者および競馬の公正確保上不適当と認められたもの、等は馬主登録ができない登録拒否対象者である。

馬の温泉

温泉を利用して馬の疾病を治療するための施設。福島県いわき市のJRA競走馬総合研究所常磐支所が有名で、ここには馬のプールもあり、故障馬の休養、トレーニングに多くの馬が利用している。馬の故障の多くは脚部の骨折、腱炎などで、温泉による治療効果は非常に大きいと言われている。また、プールは療養馬の運動不足を脚に負担をかけない水泳によって補い、馬体調整に役立っている。他には函館競馬場や、私設のものが山形県の蔵王、福島県の本宮、函館の大湯など全国各地に作られている。

馬番

レースに出走する各馬に付けられた番号で、出走に際してはその番号ゼッケンを付けて出てくる。この番号の若い順(1、2、3……)がインコースからのゲートの順でもあり、枠番とは異なることもある。

馬道

馬の通り道のことだが、馬場、調教コースへの出入りや、馬場を横切るときなどに通る定められた道を言う。馬専用の道でも厩舎の周りや逍遥馬道など馬の運動に使う道は馬道とは言わない。

裏開催

中央(東京、中山、京都、阪神)開催が行われている時、同時に行われているローカル(福島、新潟、中京、小倉)開催のこと。しかし、札幌、函館は北海道開催といって中央開催と同時期に行われても裏開催とは言わない。

ウラスジ

屈腱(深屈腱、浅屈腱)のことで、脚の裏側にあるスジということで言われる言葉。「ウラスジがもやもやして」とか、「ウラスジに熱をもって」など関係者の間でよく使われている。

うるさい

馬の性格を表す言葉で、扱いやすく素直な気性の馬を“おとなしい”と言うのに対し、扱いにくかったり、気性的に難のある馬を“うるさい”といい、「うるさいところのある馬」などと使う。

上腹

鞍を装着するとき1本の腹帯だと鞍ズレを起こしやすいし、破損した場合は危険なので、それらの予防のために鞍の上から腹帯の上にもう1本の帯を締めている。これを上腹という。

エオヒップス

馬のもっとも古い祖先とされる草食の小動物。

エクウス

エオヒップスの後に出現した馬の祖先。

エクササイズボーイ

調教助手のこと。

エビ・エビハラ

屈腱炎のこと→屈腱炎

エミレーツ・ワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ

競馬世界シリーズのことで、UAEのドバイワールドカップ委員会から提案され、ドバイのエミレーツ航空がメインスポンサーとなって平成11年に開設。第一回は日本のジャパンカップのほか、イギリス、アイルランド、アメリカ、カナダ、オーストラリア、香港、UAEからそれぞれ9レースが参加しそれぞれのレースでの着順がポイントとなって世界チャンピオンを決定する。

遠征

関西馬が、関東のレースに出走するために東上したり、またはその逆、もしくは、海外レースに出走する場合などをいう。

煙幕を張る

厩舎の関係者が、マスコミの取材に対し、本音のコメントを控えたりする場合をいう。

エージェント

馬主の依頼を受けて、馬を売り買いする人。

エース・デュース乗り

アメリカでよく行われている騎乗方法で、右の鐙を左よりも高くして乗るのが特徴。

追い切り

各馬の出走日(土・日)の2、3日前の水、木曜日に最後の仕上げとして追われる調教のこと。この追い切りという言葉には多分に一杯に追うという意味あいがある。出走に際しての調子の把握と馬体の調整を目的とするので、単に速いタイムを出すということだけでなく、動き(脚いろ)の良し悪しがポイントとなり、これを見分けるのがトラックマンの仕事。本紙では“調教短評”“調教解説”などで各馬の状態を詳細にお届けしている。またこの追い切りの日を追い日と呼んでいる。

追い込み

レースの前半は隊列の後方に位置して直線で先行馬に迫るタイプの戦法を追い込みといい、その馬のことを追い込み馬という。先行馬あるいは逃げ馬と対比されるタイプで、強い馬は追い込み馬といわれた時代もあったが、こういったタイプは他力本願になりがちでスローペースだと取りこぼすことも多い。

おいでおいで

騎手が後ろを振り向いて後続馬との間隔を見定めるほどの余裕のある勝ちっぷりのことで、他馬をまったく問題にしないで楽に勝つこと。

大穴

大きな配当のこと。元来は予想外の欠損という意味だが、賭事においては予想外の結果という意味が生じ、競馬では人気のない馬が勝って、高配当になった場合をいう。

おかぐら

馬の耳は普通はピンと立っているものだが、横に垂れている馬もときに見かける。これが神楽舞の獅子の耳に似ていることから、おかぐら耳といわれるようになった。耳のつけ根にゆるみがあり力強さはないが、“お神楽にソツなし”と言って喜ぶ人もいるように馬の能力に関係ない。昭和48年オークス馬となったナスノチグサがこの耳だった。また、フランスでは“ジェベルの耳”と言っている。

置き障害

障害コースには固定された障害が設置されているが、これとは別に障害レースの時だけ平地のコースに置く障害のこと。片面竹柵、両面竹柵があり(一部は高さを変えることができる可動式障害)グリーンウォールやハードルなどの呼称がついている。

抑える

馬の行くままに任せるのではなく、騎手が手綱を絞ってスピードをセーブすること。逃げ馬の場合ならペース配分を考えてのことだし、追い込み馬なら力をタメるために抑えてレースを進めるもの。極端な抑え方をすると馬が掛かってしまうこともあり、無理なく抑えられるかどうかは騎手の技量によるところが大きい。また、調教でも「抑え気味に追った」などと使われるが、オーバーワークにならないように加減して追うことをいい、調教やレースで騎乗者の指示通りスピードをセーブできる馬を“抑えの利く馬”といっている。

オッズ

馬券の概算払い戻し率のこと。競馬場の掲示板や場内テレビなどに示されている数字がそれで、トータリゼーターシステムのコンピューターに直結されている。

お手馬

いつも同じ騎手が調教し、またレースに騎乗していて、その馬の癖や性格など熟知している馬のこと。“お手馬手綱いらず”という言葉があるくらいで、これは安心してみていられる馬と騎手との関係を表している。一般にはベテラン騎手や有名ジョッキーの方がうまいとされているが、若手や見習い騎手でも乗り慣れた馬の場合「この馬はお手馬だから」というように一目置かれることもある。

尾花栗毛

馬の毛色の一種で、栗毛の中で前髪、たてがみ、尾の先などが白いものをいう。尾がススキの穂(尾花)のように見えるためこう呼ばれる。走っていて目立つし美しいので、一線級になればファンがつきやすい。

重い

「馬体が重い」とよく使われるが、重っくるしいという意味。素軽さがないということで、「動きが重い」ともいう。体重が増えて目方が重いときも同じように「重い」という言葉が使われているが、前後の内容とニュアンスで使い分けられている。似た言葉に太いというのがあるが、これはあくまで外見上太く見えるということで、馬体が絞り切れない状態のこと。また、馬場が悪いときは「下(馬場)が重い」などという。

折り合い

馬と騎手との呼吸の調和状態のこと。騎手が抑えたいのに行きたがって抑えが利かないこともあるが、こういう状態を「折り合いを欠く」、または「折り合っていない」「折り合いがつかない」などという。逆に騎手の思いのままレースをしている姿は折り合いのついた状態である。折り合いがつかないと馬の能力を出し切れないため、ジョッキーは皆この折り合いをつけることに全力をそそいでいる。人馬一体になることを「鞍上人なく鞍下馬なし」というが、これは折り合いのついた状態を表す言葉である。また、折れ合いという人もいるが意味はまったく同じである。

下ろす

競馬に初めて出走させること。「次の開催の初日に下ろそう」というように使う。また障害戦に初めて走らせるときも「障害に下ろす」という。

親子丼

ひとつのレースで同じ厩舎、または同じ馬主の馬が1、2着を独占することをいう。一般に「〇〇(厩舎または馬主の名前)の親子丼」というように使われている。

オーナーブリーダー

馬主であり、生産者でもある人のこと。もともと生産者である人が、馬を他人に売らず走らせるようになった馬主もいるが、馬主がよりよい馬を安く手に入れるという目的で生産牧場をもつというケースも多いようだ。

オーバーシード

競馬場の芝コースは野芝が張られているが、秋以降になると枯れてくるし道悪での競馬があると傷みも激しくなるため、この野芝の上に冬場に強い洋芝の種をまき、冬期でも緑の芝生で競馬が出来るようにしている。このことをオーバーシードと呼んでいる。’91年の阪神競馬場から始まり、現在冬期に競馬の行われる競馬場で実施されている。

オープン

オープンレースといえば、すべての馬が出走できるレースのことをいい、オープン馬とは最高条件(賞金で分けられたクラスを超えた収得賞金の多い馬)のことである。どの馬にも開放されているのがオープンレースの主旨だが、現状のオープンレースでは「未勝利馬を除く」「〇〇万以下の馬を除く」といった条件がつけられているので、ある程度賞金を稼いでないとオープンレースには出走できない。また、オープン馬イコール素質馬という意味合いもあり、条件馬であっても「オープン級の器」などと使われることはよくある。

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